足長カン付きウキの作り方(Φ5真鍮パイプ版)

足長カン付きウキ
2025年2月17日

この記事は現在作成中です。

工程

step1 木材をカット

step2 木材に穴あけ

step3 木材に鉛を入れる

step4 木材を木工旋盤で加工

Φ5真鍮パイプにサルカンを圧入

今回使用するのはΦ5の真鍮パイプ。

ホームセンターやネットで売られていますが、パイプによって肉厚(片肉)の違いから、後の工程で使用するドリルの径が若干違ってきます。

校正していないノギスの測定なので正確ではありませんが、今回使用するパイプは内径約4.11mmでした。

まず、カットしたい長さにパイプを切断します。

ウキ本体に入る長さも考慮して、今回は長さ100mmに切断します。

カットしたい部分にマジックで印をつけておきます。

切断に使用するのはパイプカッターが便利です。

以前はディスクグラインダーを使用していましたが、手持ちだと切断面の直角が出ず、後のサルカンの圧入工程で不具合が起きることがありました。

ノブを締めながらクルクルと回して切断します。

パイプカッターの刃に沿って切断されるので、切断面は盛り上がっています。

これを5mmの鉄鋼用ドリルを使って面取りします。

まっすぐに手で持ち、面を取ります。

上の写真右が面取り後です。

面を取っておく事によって、サルカンを圧入する際や、パイプ内にウェイトを入れる時にスムーズに作業できます。

続いては、サルカンを圧入する為に、パイプの内径をサルカンの長さ分程度広げておきます。

これはサルカンの胴回りの径によって、圧入しやすい内径が違ってきます。

今回は4.3mmドリルを使用。

4.1mm、4.2mm、4.3mmと試してみましたが、4.3mmが私が使用している材料には具合が良かったです。

この工程はインパクトドライバーの手持ちでは少し難しいですが、可能です。

旋盤があれはそれを使用した方が芯が出るので、サルカン圧入時にパイプの肉が偏りにくいです。

コツは、ゴム手袋を嵌めてパイプが滑らないようにしっかりと握り、パイプの口元を軽く削ってドリルの歯を食い込ませます。

tips

パイプの切断面にバリが残っていると、手の中でパイプが回った時に怪我をしてしまうので注意してください。

次にパイプをペンチで変形しない程度にしっかりとホールドし、サルカンの長さ分切り込みます。

ドリルの刃の切れ味によりますが、あまり押し込もうと力を入れると刃が食い込んでしまい、パイプごと回ってしまいます。

tips

回転と共に入っていこうとするドリルを、少し引き抜こうとする力を少し入れてやると、切り込み量が抑えられてドリルの食い込みが抑えられます。あまり一気に切り込みすぎないようにするのがコツです。

切削中に真鍮パイプがペンチの中で回転してしまい、盛り上がったようなキズになるミスが起きた場合、程度にもよりますが、後のルーター仕上げの時に一緒に修正できます。

使用する数を一度に仕上げておきましょう。

工程ごとにまとめて作業すると効率的です。

サルカンの圧入工程です。

今回使用しているサルカンは「NTパワースイベル size2」

サルカンの胴回りは約4.4mm。

メーカーによって胴回りのサイズが若干違います。

片方のアイをペンチで潰して、真鍮パイプ内に入るようにします。

サルカンの胴回りよりも小さく潰しておきます。

アイを潰すとメッキがポロポロと剥げるので、キレイに剥がしておいてもいいでしょう。

このサイズのサルカンのアイはかなり硬いので、ペンチで潰すにはそれなりの握力が必要。ペンチより手間が掛かりますが、バイスがあれば挟んで潰すと楽です。

アイ部分は切断してしまってもいいんですが、圧入と共に接着剤を流すので、接着剤のノリシロというか、接着面積を稼ぐという意味でそのまま潰して残しています。

真鍮パイプ内にウェイトを仕込む作り方の場合は、ウェイトのスペースを出来るだけ確保したいので、カットした方がいいでしょう。

圧入工程では簡単な治具と工具を自作して使用しています。

まずはサルカンを挟んでおく工具ですが、ニッパーを改造して作成しました。

ニッパーの刃の中央に、サルカンのアイの根元が挟めるくらいの穴をあけています。

このようにサルカンをしっかりとホールドできて、圧入はこの工具ごとハンマーで叩いてサルカンを圧入します。

真鍮パイプを立てておく必要があったので、クズ鉄に5.1mm程度の穴を空け、簡単な治具を作成しました。

写真の治具は簡易的な物ですが、理想的な治具とは、真鍮パイプ分の長さ分を差し込める物が理想的です。ただしサルカン圧入部分だけは膨らんでしまうので、治具から少しパイプが飛び出しているくらいが理想的。

サルカンは叩き入れて圧入するので、力加減によっては真鍮パイプが変形してしまう事も過去にはありました。なのでパイプ全体をしっかりと保持し、叩いた時に曲がらないような治具が良いわけです。

バイスに固定するのは一手間ですし、変形の危険があるので不採用。

圧入する前に少量の接着剤を流し込んでおきます。

私が使用しているのは「セメダイン スーパーX」

サルカンを叩き入れます。

tips

強く叩きすぎないよう気をつけながら、鉄ハンマーで何度か叩きながら入れていきます。

サルカンがパイプに入りすぎると、後工程のルーター仕上げの時に面倒なので、サルカンの胴体の頭が少しパイプから出ているくらいが理想的です。上の写真の物は少し入りすぎたくらいです。

パイプの裾を面取りし、サルカンに沿うようにルーターで仕上げます。

最後はペーパーで細かいバリを取ったら仕上げ完了。

step6 ウキ本体と真鍮パイプを接着

step7 塗装

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